【肝油ドロップの効果】日々の健康サポートに肝油ドロップを

【肝油ドロップの効果】日々の健康サポートに肝油ドロップを

目次

はじめに

「肝油」と聞いて何を想像しますか?

肝油は古くから、日本人の間で栄養補助食品として親しまれています。最近は子供用大人用と、様々な肝油の加工品が人気です。中には子供の写真がプリントされた、黄色い缶を思い出す人もいらっしゃるのではないでしょうか。

引用:©2020 河合薬業

もしくは幼少期に学校や幼稚園、保育園から、毎日1粒配られたことがあるかもしれません。

「肝油は体に良いもの」はわかっているつもりでも、いつから誰が飲み始めているのか、どういった健康効果があるのかわからない方は多そうです。

改めて、肝油とはいったい何の油で、どうして体に良いのかご説明します。

肝油とは

肝油はサメ、タラ、エイなど、魚類の肝臓に含まれる液体を抽出した脂肪油です。成分の多くは脂溶性のビタミンA、ビタミンDです。

サメ、タラ、エイのような魚類は浮き袋を持っていません。浮き袋は浮力を調整する袋状の器官です。

浮き袋を持っていないサメ、タラ、エイは、代わりに肝臓に脂肪油を蓄えて、身体を浮かせています。浮き袋のかわりに魚の浮力調整をするのが、この肝臓に蓄えた油分なのです。(ところで、浮き袋を持つ生物は魚類だけです)

肝油は古くから民間薬として知られています。日本だけではなく海外ではCod Liver Oilという名のサプリメントが多く流通し、栄養機能食品として親しまれています。

抽出した魚油をそのまま服用するのは抵抗がありますが、服用しやすいように錠剤やドロップにしたり、甘みをコーティングしたりするなど、摂取しやすいよう古くから改良され続けています。

「スクワレン」という言葉を耳にしたことがあると思います。特に女性の方は聞きなじみがあるかもしれませんね。「スクワレン」はアイザメや深海鮫の肝油に含まれる脂肪酸です。サプリメントやスキンケアに活用されています。

「スクワラン」と「スクワレン」の違いはご存知でしょうか?「スクワレン」はサメの肝油に含まれる成分で、空気中でも不安定で酸化しやすい性質を持っています。

この「スクワレン」に水素を結合させた結合物が「スクワラン」です。よってスキンケアの原料となるのは「スクワラン」ということになりますね。

本コラムでは美容成分としてではなく、主に健康にまつわる肝油の役割についてご説明します。

肝油の歴史

肝油はエスキモーや北欧、スコットランドの人々に、古くから民間薬として用いられてきました。北極圏に近い国々は食糧に限りがあるため、肝油から栄養を補ってきたようです。

医療用としては、1700年代後半にイギリスで肝油の臨床試験が行われ、1800年代にはヨーロッパで広く普及が進みました。

そして日本では1884年(明治17年)に、国産の肝油が発売されました。しかし、発売当初は抽出の精度が低く、魚臭さが残った液体だったそうです。

その後、国内でも研究が進み、20数年後、1908年(明治41年)により良い精製方法によって純度が高く、体内の消化が良くなった肝油の液体が発売されました。1911年(明治44年)には薬学博士の河合亀太郎が、もっと肝油を摂取しやすくなるように、服用しやすい味と安定性を重視した日本発の肝油の固形化に成功しました。

これが肝油ドロップとして、国内全土に普及するようになりました。特に太平洋戦争後は、食料危機と栄養失調が非常に問題となったことから、肝油ドロップが活躍しました。

日本政府が栄養補助、滋養強壮のために学校給食で配ったこともあり、肝油ドロップといえば小さい頃に学校や親から食べるように勧められたことを思い出す人もいるほどです。

戦後の日本では肝油ドロップは欠かせない健康食品となり、今なお栄養補助食品として愛用されています。

服用時の注意

栄養価が高いからといって、たくさん摂取して良いとは限りません。特に肝油の主成分ビタミンA、ビタミンDは「脂溶性」です。

脂溶性はその字のとおり脂肪(油分)に溶ける性質なので、体内に取り入れられなかったビタミンA、ビタミンDは体内に蓄積されてしまいます。何ごとも適量が大事ですね。

過剰摂取による中毒症状は下記のとおりです。

■ビタミンAの過剰摂取による中毒
急性中毒症状 慢性中毒症状
頭痛、腹痛、めまい、吐き気などの後に脱毛、皮膚の腫れや痒み 頭痛、関節痛、乾燥肌、脱毛、食欲不振
■ビタミンDの過剰摂取による中毒

食欲不振、口渇、倦怠感、嘔吐下痢が起こります。またカルシウムが溜まりやすくなります。腎臓にカルシウムが溜まると尿路結石を作り、尿毒症の原因にも。

欠乏しても過剰に摂取しても、病気を引き起こす原因になりかねないので、必ず医師へ相談する、サプリや医薬品の取り扱い説明書をよくお読みいただくなどして、適量を服用するようにしてください。特に妊婦は産婦人科医の指示を仰いでください。

現在の肝油ドロップ

戦後の食糧不足はなくなったものの、健康志向の高まりや欧米化、偏食、食細り、アレルギーなどにより、食生活は年々変化しています。

同時にサプリメントの形状や素材、成分も変化しています。もちろん肝油ドロップも同様です。

技術の進化でエイ、サメなどの魚類から肝油を抽出しなくても、安価に脂溶性ビタミンを生成することができるようになりました。また様々な味のドロップや、ビタミンA、ビタミンDだけではなく、プラスの栄養成分としてビタミンCや葉酸、乳酸菌も配合した製品が多く普及されています。

普段の食生活にプラスワン習慣化するだけで、健康サポートに役立てることができるでしょう。

野口医学研究所
おとなの肝油ドロップ(120粒)
野口医学研究所 おとなの肝油ドロップ(120粒)

食が細くなった高齢者の総合的な栄養補給に。
食べやすいオレンジ味。

野口医学研究所 おとなの肝油ドロップ
カルシウムプラス(120粒)
野口医学研究所 おとなの肝油ドロップ カルシウムプラス(120粒)

さらに吸収型カルシウムに特化した肝油ドロップ。
さっぱりしたレモン味。

肝油はノルウェーやスウェーデンの北欧、スコットランドのような北極に近く、食生活にも偏りがある寒冷地域が、サメやエイなどの魚の生態を見出したことで、古くから(日本では江戸時代)民間薬として広がってきました。

日本で注目を浴びたのは戦後の食糧難からではありましたが、見覚えのあるパッケージに思い出がある方、魚臭さの印象が残っている方、無理やり食べさせられたことがある方・・・と、人それぞれ思い出があるのが肝油ドロップです。

「肝油は過去のもの」と思ってしまいそうですが、どんどん進化して老若男女問わず食べられるようになっています。普段の食生活からの摂取が難しい栄養素に特化したのが肝油ドロップです。

技術の進歩でわざわざ魚の肝臓から油を抽出しなくても、化学合成で脂肪油を生成することができるようになりました。それでもサメやエイから抽出した肝油を成分に配合した肝油ドロップも、近頃では目にするようになりました。

1缶1,500円程度で日々の栄養補給に役立てることができる肝油ドロップ。ご自身の体調に応じて、一度検討してみてはいかがでしょうか。家族みんなでお飲みいただくことができ、飲み忘れもないのでおすすめです。

よくある質問

肝油とは?

肝油はサメをはじめとする魚類の肝臓に含まれる液体を抽出した脂肪油です。
成分の多くは脂溶性のビタミンA、ビタミンDを含んでおります。技術の進歩により、化学合成で脂肪油を生成することができるようになりました。

肝油ドロップの効果は?

歯の発育不良、夜盲症、くる病の予防効果があります。
主にはビタミンA、ビタミンDが摂取できる栄養剤です。最近ではビタミンCや葉酸、乳酸菌も配合した製品が普及しております。

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